Archives for the ‘周辺’ Category

謹賀新年

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映画を撮り始めて4年が経ってしまいましたが、ようやく、微かな手応えが、、、。期待もないかと思いますが、今年もよろしくお願いします

手紙のように本を届ける

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好きな人に手紙を送るような感覚で本を人に届けることができないだろうか、そんな思いから2年前から自費出版を始めました。一冊一冊、着色したりしながら製本しています。そんな思いに答えてくれるかのように、山梨のホトリニテという旅館の友人が本を置いてくれると言ってくれました。お言葉に甘えて売り切れだった第一集も重版しました。

「場」というのは、創造的なプロセスを複数のひとびとが共有しないと生まれません。それは、建物の建設過程だけのことをいうのではなく、仕上がった建物の内部にただ座り、煙の行方や光の筋を発見するだけでも十二分に創造的な体験だと思います。そこには作者や観客とうい境はありません。場を生む助けをするのが建築や自然であったとしても、場そのものを生むのはやはりひとのようです。

家について

現代に生きる私にとって私の家は、単純に雨風をしのぎ、家族や生活を守る、モノ、であればいいという気持ちです。震度6弱の地震と、竜巻をもその家の中で 耐えた今となっては、もうこれで十分じゃないのかな、っていう感慨が深まっています。もちろん、私の子供やその子供達がそれらの意志で私の家を大切に使いたいと思ってくれればそれほど嬉しいことはないですが、百年住宅などと言うことの現実味が、私にはありません。こんな家はいらないと思われて、それなのに、大地にしがみつくように醜い基礎を地面に残すのは、私の家の役割ではないように思えるのです。過ぎればさらりともとの山へと形を返してあげることができる、これが私の、理想の家の置き方です。家族があり、その少し先に家がある。そう思えるくらいの大きさで、家はいいように思うのです。(下野新聞『上の台だより』より抜粋)