劇団きこり展 「あと、水もね」
客演:河合悠
場所:濱田庄司記念益子参考館館内、および濱田窯長屋門
栃木県益子町益子3388、3387
日時:7月28日~8月11日 9時30分~17時
定休日:月曜日
長屋門は入館無料ですが参考館会場のみ別途入館料必要
Archives for the ‘撮影現場’ Category
劇団きこり展
日曜日, 28 7月 2024
いかしたメカス
金曜日, 25 1月 2019
『方丈記』の出演依頼をするためメカスに会いに、メカスがやっているマンハッタンの映画館に2016年の夏、行った。その時、一緒に付き添ってくれた親友が数日前にメールをくれた。「メカスが肉体をはなれたよ」って。メカスの旅はこれで終わった、、、のだろうか?
クランクアップ
水曜日, 11 3月 2015
映画「ハトを、飛ばす」がクランクアップしました。震災直後の4月5日にクランクインしたのでまるまる4年の歳月がかかりました。寝床で「そうだ、 ハトだ!」とひらめいたのが震災前の12月。なんでハトなのか分からないまま映画の準備をしつつ、地震が起きて原発がぶっ飛び、ほうれん草が出荷停止に なっていた山崎さんの一言からクランクインすることに
「まっちー、映画撮るっぺよ」
そうだ、撮ろう!とカメラをまわし始め、どうしてハトだったのかが時間が経つにつれてじんわりと分かってきたのでした。ハトは、風の道を飛んで巣へと帰ってく るのですが、風の道はまた放射能が拡散した道でもありました。と同時に、私を東北へと導いた道でもありました。私の中の日本地図は汚染マップとにらめっ こすることで極端に小さくなったけれど、ひとと出会うことでその地図は密度を増しました
写真は最後の演技「おーい」と向かい側の丘に立つKさんに手を振るところ(R60)
落ち葉さらい
水曜日, 19 3月 2014
歳くったら一個百円とかの仕事じゃなくって山でも奇麗にしたいなぁ、そうつぶやく山崎のお父さん。原発事故後、断念していた落ち葉さらいを再開するべきか迷いは続く
浜吉田
金曜日, 22 2月 2013
ハトを無事に家に返すひとつの力となるのが、愛、だといいます。「家に(のっけてくれる)かーちゃんが待ってくれていると思うと誰だって帰りたくなるだっぺ」とは山崎さんの弁。寄り添いながら身を守り、寄り添いながらよりよい生き方を考えるのが、種のとってきた道なのかな。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
あるわけない
土曜日, 9 2月 2013
去年あった風景だからといって、今年それがあるとは限らない。いや、去年あった風景だから、今年なんかにそんなの、あるわけない。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
里の舞い
水曜日, 21 11月 2012
本物の海の音、本物の踊り、本物の言葉や歌はどこかにある。それはただ、聞かれたり見られたりするのをじっとどこかで待っている。私がそこへ辿り着くのを待つともなく待っている。
本物の海の音は聴いたことはないかも知れないけれど、優れた映画を観たときにその音を聴いたように思えたことがある、と私は、私としてはめずらしく長い間黙った後に言った。女は素直に、ぜひその映画を流している小屋に私を連れていって欲しい、と可愛くせがんだ。(中編小説「穴よ、海よ」より抜粋)
バイクで歩く
月曜日, 29 10月 2012
益子の方言かどうかは知らないけれど、こちらのひとは自動車を使ってどこかへ行くとき「ちょっと歩いてまわる」と言う。この日の山崎さん、用事を済ませにバイクを使って歩いてKさん宅へいった。その歩き方、根無し草の私なんかよりもずいぶん身軽だと思った。
お見合い
月曜日, 30 7月 2012
空と大地が出会うところである、屋根。空に一番近い場所で建築に携わる茅葺き(板金)職人さんですが、ここは、もっとも足下を気にする場所でもあります。一日乗っていると、大地の平らさがとても意識されるんですよね。
大沼
月曜日, 18 6月 2012
冬を越してシベリアのお家へと帰ってゆく白鳥たちの飛来地を空から目撃したとしたなら、ハトは、なんと思うのか。飛び立ったばかりだから休みたくなる気持ちを抑えるまでもないかもしれないけれど、「寄り道もありだね」なんて気持ちがどこかに貯蔵されて、苦しい道中にふと思い出すこともあるよね。(オン・ザ・ロード/ Route H)
気仙沼湾
月曜日, 11 6月 2012
幼い頃、湾を見下ろす高台に住んでいたことがあったので、こういう風景にはこころが落ち着く。湾は、生活を優しく包んでいる、ということを可視化しているようでもある。湾がそれほどいいのは、ぐるっとまわったその先にもひとの生活があるということが見えること、けれども、そこまでにはそれなりの距離があって、すぐにはたどり着けないということが双方に知れていること。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
氷雪荘
日曜日, 20 5月 2012
雲はまだ重く厚くそらを覆っている。太陽の位置がハトにわからなければ、帰る方向も見えてこない。私はうかつにも、ハトを放つ地点にいる者は「いっちまえ」と軽い気持ちでいるのかと思っていました。もし、放鳩のシーンを軽々しく見ることができていたとしたら、その過ちに気がつかなかったかもしれません。(オン・ザ・ロード/ Route H)
稚内港
土曜日, 12 5月 2012
オン・ザ・ロード/Route H(北海道)
北海道は稚内から関東に向けて飛ばすレースを「グランプリ」と呼び、国内では最高峰となります。帰還率1割を満たすかどうかの厳しいその行程を想像しながら、風向きや雲の厚さ、太陽の向きなどの飛行環境もまた想像し、落ちていくハトの耐力のことをも想像する。どこで夜を過ごすのか、その暗闇や暗闇の中でそびえる山々をまるで見ているかのようにして、ハトが放たれる瞬間を待つ者がいます。
福伏の船
月曜日, 30 4月 2012
船が沖をむいている。いつもだったら頭の中で気軽にお尻を押して船を海面に滑らせるのに、それがためらわれる。それでも、やはり船は船だから、僕は、船をすーっと音もなく船出させる。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
風景を前に
土曜日, 28 4月 2012
去年の今頃、陸か空かも混乱するようなこの景色を前に、自分は陸に住むひととして文を綴る覚悟ができているのか自問したけれど、今もまだ自答のさなか。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
蕉島
月曜日, 23 4月 2012
鳥は、もちろん空を飛んだり、優雅な姿勢で休んだり、顔を羽の間に埋めて寝込んだり、それこそ重なって男女のことをやったり、物思いに耽ったり。こちらの都合で優雅な姿で飛んでいるのが普通だって思っているけれど、まさにさまざまなことを、さまざまな時間帯に、それこそ三次元的にやってらっしゃるようです。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
六ヶ所村
土曜日, 21 4月 2012
うぉんうぉんとうねるプロペラ。風の向きを知らせてくれる屋根に乗った風見鶏を見るように軽々しく見ることはできないけれど、自然と対峙している人間の無力さが、風のあるなしが見える以上に見えてくる。無力だ、ということはいいことです。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
鷹架沼
月曜日, 16 4月 2012
撮影している私の足下の崖を、カモシカが走り去っていった。話によると、エゾシカが北海道から津軽海峡を泳いで青森側まで渡ってきているそうです。つぎは、海峡を渡ったエゾシカに会ってみたい。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
もの食うひとびと
金曜日, 13 4月 2012
雪消えぬしんしんと冷える広大な農場を横断する送電線。その送電線の先にはもの食う私たちの生活がある。わんわんわん、農場の犬の鳴き声が寒さの中それでも暖かく感じられる。(オン・ザ・ロード/ Route 6)
青森港から沿岸ルート
火曜日, 10 4月 2012
オン・ザ・ロード/Route 6(沿岸)
山が険しく環境が厳しくとも直線的に内陸部を飛ぶハトも入れば、それを回避するようにして海岸ルートを飛ぶハトもいます。空に決まったルートがないのとは逆に、狭く不自由な陸地の旅を続けます、空に開かれた自由で厳しい路を思いつつ。
観音寺
日曜日, 8 4月 2012
青森湾と陸奥湾との境にある神社脇の小山にあるお堂。ここで幾人のひとが、待ち人を安全に返してくださいと祈ったでしょう。そんな人たちの手に添えるような思いで、私は、私の二つの手を合わせました。(オン・ザ・ロード/ Route 4)
浅虫
土曜日, 7 4月 2012
ハトは、青森も北部の大畑という地点から放たれる予定だった。山崎さんやKさんらと待ち構えるべきポイントは話し合ってはいたけれど、とにかく現場にいって考えるつもりで、青森湾から野辺地湾へ4号を走った。益子の雪はとうの昔に溶けてなくなっているのに、青森は、まだ風が冷たく、撮影のために外へと出るとすぐに手がかじかんだ。この土地に住むということを選んだ人をただただすごいと思うのは、外から来たひとの勝手だろう、ここにもやはり、根付いた生活がある。(オン・ザ・ロード/ Route 4)
青森湾
木曜日, 5 4月 2012
船が陸地と繋がっている。凪いだ海の上に浮かぶ一層の船、その船に意識がいくというよりも、そのロープの細さ、が際立つ。そう思うのは、実は目の前の凪いだ海よりもどこかで荒れている海が意識されているから。(オン・ザ・ロード/ Route 4)
青森港から内陸ルート
日曜日, 1 4月 2012
オン・ザ・ロード/ Route 4(内陸)
既にハトレースの放鳩地点が北海道へとのびています。ハトが関東へと飛ぶルートは天候にも左右されるので様々ですが、大きくわけると内陸と沿岸のふたつのようです。空に決まったルートはありませんが、空に開かれた風の路を思いつつ、私は、私の陸地の旅をスタートさせます。