Archives for the ‘ミーツ・ピープル’ Category

8月 Book Event

白線文庫のブックイベント
東野翠れん+町田泰彦「声のなるほうへ」

8月6 – 7日 13:00 – 17:00
at Librarie by HAKUSEN
鳥取県東伯郡湯梨浜町松崎619 旧さくら小学校 1F

8/6(土)
15:00
朗読&トークイベント〈リブラリエ〉
17:00
「ハトを、飛ばす」(72分)上映会〈jig theater〉

8/7(日)
15:00
朗読&トークイベント〈リブラリエ〉

ご予約は白線文庫online storeからチケットをご購入ください
https://hakusenbunko2010.stores.jp/

7月 Book Event

ROOTS –
pickandbarns 40th Anniversary Exhibition & Event
2022年7月16日(土) -18(月/祝)
Open 10:30-Close 19:00
福島市大町9-16

タイアップイベント@Books and Cafe コトウ

町田泰彦 × 笑達展
「土と土が出会うところ」
/ 上映会&お話会(要予約)
Open 11:00 – Close 19:00
7月16日(土)
●14:00~14:30 短編映画「益子方丈記」上映(24分 / 参加費・無料)
●14:40~17:00 短編映画「ハトを、飛ばす」上映(72分)
朗読/おはなし会 町田泰彦 (参加費・¥1000+ one drink ¥500)
7月17日(日)
●14:00~14:30 短編映画「益子方丈記」上映(24分 / 参加費・無料)
●14:40~17:00 短編映画「ハトを、飛ばす」上映(72分)
朗読/おはなし会 町田康彦×コトウ店主 小島雄次 (参加費・¥1000+ one drink ¥500)
7月18日(祝)

●14:00~14:30 短編映画「益子方丈記」上映(24分 /参加費・無料)
●14:40~15:45 短編映画「ハトを、飛ばす」上映(72分 / 参加費・¥1000)
福島市宮下町18-30
books.cafe.kotou@gmail.com
Instagram : @kotou.books.cafe
◆上映会&お話会のご予約は店頭、メール、SNSのDMでお問い合わせください。

4月 Book Event

4月5日から17日まで2週間連続で、銀座の森岡書店さんでshushulina publishingの出版記念展を開催します。東野翠れんの写真集「花、音、光」の展示が4月5日(火)から10日(日)までで、翌週4月12日(火)から17日(日)は町田泰彦の著書「土と土が出会うところ」の展示となります

4月5日〜10日
東野翠れんの写真集「花、音、光」出版記念展
森岡書店 @moriokashoten

4月12日〜17日
町田泰彦著「土と土が出会うところ」出版記念展
森岡書店 @moriokashoten

4月22日〜24日
白線文庫主催ブックイベント
東野翠れん+町田泰彦2人展と朗読会「声のなるほうへ」
1988 CAFE SHOZO SIDE GALLERY @shozo_information

ふたりのあいだ

ざーざーざー、と寄せては返す波の音がする。波を砕くテトラポットも波を防ぐ防波堤もなんにもない世界で、海の温かさを共有しながら波打ち際でひたひたとふたり戯れている。波の音を打ち消してしまわぬよう慎重に言葉を探しながらぽつぽつとふたり語り合っている。

「美しい山という時の美しさと、美しい海という時の美しさは同じではないよね」
「うんうん、同じではないよね」
「私は、美しい海と言うほどには山のことを知らないけれど」
「うんうん、それはどのような関わりを持つのか、ということに違いない」
「いや、私には海のこととて美しいとはまだまだ言えない」
「うんうん。最近、粘土を手にすることが増えて私は山の存在がとても気になっている」
「うん、そうだった」
「でも、その山のいただきに海の痕跡であるチャートを拾うことがある」
「うんうん」
「波打ち際の砂の表情のように人間は消滅するって言う時の人間に、ついぞ私たちは乗っからなかった」
「うん、乗っかったためしはなかった」
「美しい山と言う時の美しさか」
「うん、山が美しいと言う時の山か」

ひっつきながら話していると互いの主張がこんこんと混ざりあっていくような感覚があって、うんうん、とする相槌ももはや自分に向かっているのか相手に向かっているのかわからなくなる。そういうことがどんどんとわからなくなって闇も深くなり、ヒーナは寝ているのか、起きているのか、死んでいるのか、生きているのか、その彼岸と此岸の両方の縁に触れているような気分にしっとりと沈んでいくのだった。そして、ふたりのする話はいつまでも進化過程の両生類みたいに、一歩陸地に這い出してはずりずり海へと踵を返す、そんなまどろっこしい停滞の中にあった。まるで、終わりと始まりが同時にその波打ち際にあるかのようだった。ヒーナは「ねぇ」とすいに声をかけた。すいは「なに?」と返事をした。ヒーナは、ねぇ、よりも先に言葉を足さなかった。すいは、なに?、よりも奥に言葉を探さなかった。ねぇ、と言った時、ヒーナはもうはんぶん寝入っていた。ヒーナの身体がぴくりとミオクローヌスを起こしている。それはもしかしたら人が水の中で息をする生き物へとゆっくり変成を遂げているその微かな兆しなのかもしれない、とすいはヒーナの身体に触れながら思ったのだった。

絵:笑達
文:町田泰彦

ひととつち

ひととつちはほぼ同義である。加えて言うならみずもまた(写真/矢野津々美)

数学者の住んだ町


岡潔の住んだ町で過ごすことがちょっと増えた(橋本、2019)

いかしたメカス

『方丈記』の出演依頼をするためメカスに会いに、メカスがやっているマンハッタンの映画館に2016年の夏、行った。その時、一緒に付き添ってくれた親友が数日前にメールをくれた。「メカスが肉体をはなれたよ」って。メカスの旅はこれで終わった、、、のだろうか?

草のほほ

i a i Exhibition 「 草のほほ 」
2018年11月26日[月] ― 12月4日[火]
会場:Pejite / Drive Inn Motegi

心をつくしてつくる日日に
かわいい草のこえがきこえてくる
ほぐれた心は手を伝って草の糸をぬいつけ
ふくらむ心で旬の草水に布をひたす
想えば 衣服の奥には草が居て
小家をとりまく ここそこに在る草と 深い芯でつながっていることを
小さないのちは とどけてくれた
山村の日日に草又 草
やわらかいひかりの草のほほ

◯ 展示 「 呼応 と 温度 」

日程:2018年11月26日[月] ― 28日[水] / Start 11:00
会場:栃木県芳賀郡茂木町町田21 “Drive Inn Motegi”
お問い合わせ:0285-81-5006

◯ 販売 「 草のほほ 」 一点物即売

日程:2018年11月30日[金] ― 12月4日[火] / Start 11:00
会場:栃木県芳賀郡益子町益子973-6 “ pejite “
お問い合わせ:0285-81-5494

還ってきてくれた、と言った

八ヶ岳にあるギャラリートラックスへ、スターネットの馬場浩史さんから預かっていた木村二郎さん作の家具を返納しに行ってきた。馬場さんから「あげるよ」と言われて預かっていた家具だったが、僕が持っているよりも二郎さんの家にあった方がずっといいと思っていた。ただ、なかなか勇気が出ずそれが出来ずにいた。4回目の土祭がある今年、ようやく家具を持ってスターネットの故郷とでもいえるようなトラックスへと行くことができた。家具を受け取ってくれた故人のパートナーであった三好悦子さんが「還ってきてくれた気がする。とてもうれしい」と言ってくれて、僕も、うれしかった。僕は二郎さんには会ったことがないけれど、ようやく、やっと、二郎さんと出会えたんだという気になれた

あなたとあなた

多島海

それぞれがちっさな浮き島は、大きな海に浮かんでいるということを共有している(篠山、2017)

あいだの上映

もともとあちらこちら移動していた私には、益子に腰を据えるようになった今もマレビトとしての自分を意識することがあります。その私が、益子の映画を持参して地方に行くということは、どういうことなのか

星ヶ丘洋裁学校での七夕上映を経て、仏生山と神山の上映へとたどり着いたこと、とても嬉しく思っております。仏と神、そういうことの線引きがあることを受け入れつつそのどちらも選択せずに前に進む、というのが私の歩きかたなのだと思います。当日そういうお話しができたらいいなぁ、と思っています

上映の詳細はこちら >>

七夕祭

●日時:2017年7月7日 金曜日 12:00〜19:00頃 雨天決行

●場所:星ヶ丘洋裁学校
〒573-0013 大阪府枚方市星丘2-11-18
京阪電車枚方市駅で京阪交野線に乗換「星ヶ丘駅」下車 徒歩3分
※公共交通機関でのご来場、ご協力お願いします。

●上映会・演奏・対話の会ご予約・お問い合わせ
E-Mail:info@sewing-g.comソーイングギャラリー 原田)
Tel: 072-840-2476

●料金:3,000円(予約優先)

【TIME TABLE】
・16:00 開場
・16:30-17:00 ライブ「紡ぎの演奏会」青木隼人
・17:10-18:20 七夕上映会 「ハトを、飛ばす」町田泰彦
・18:20-18:50 dialogue「星々の言葉に耳を澄ませる」 松井雄一郎
・18:50-19:00「キャンドルナイト」河合悠・青木隼人

詳細>http://hoshigaokagakuen.net/tanabata2017/

シネマ・アミーゴ

日時:2017年2月11日(土)オープン12:30/スタート13:00

会場:CINEMA AMIGO
249-0007 神奈川県逗子市新宿1-5-14

第一部:上映会
料金:1,500円 + order one drink

第二部:懇親会
料金:2,500円 + order one drink

申し込みはこちらから

旅の追憶

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「旅の追憶」への追憶の旅/切り株

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第一回目上映@gift_labo/清澄白河(写真提供:gift_labo)

馬搬

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こうやって少しずつ風景がつくられていく

望月

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ひとに会いに度々訪れる町がある(望月、2015)

ぴんぽん再び

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気仙沼の友人を訪ね、夜はぴんぽんへ。今宵もタラチョをたくさん、たべたっちょ(オン・ザ・ロード/ Route 6)

舞を舞う

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踊りの原点から遠くはなれた私の身体が、その原点らしきものと出会っていることに反応をして心躍っている

高橋恭司さん

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冊子「ミチカケ」の関連イベントで高橋恭司さんとトークをさせていただきました。私のつまらない質問にも真摯に答えて下さいましたが、その最中に幾度か訪れた途方もない時間に思われる「間」は、まさに、恭司さんが辿ってきた人生そのものの「間」のようでいて、とても、深く潔い沈黙でした。ひとは主に、視覚的な人、聴覚的な人、内蔵的な人、とに別れると言われていますが、あの「間」は、内蔵的な人のものでした。あの圧倒的な身体こそが、恭司さんの写真を成立させているようにも思うのですが、打ち上げの飲み屋で「もう、身体すらもいらないような写真を撮りたい」(意訳あり)というようなことをおっしゃっていて、私の思考などあっというまに置き去りにされてしまいました

3 years

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3年前の震災直後、この寝顔を刻んでおこうと写真を撮った。この3年間で、彼女たちは乗れなかった自転車に乗れるようになり、書けなかったひらがなを書けるようになった。それなのに、このとき彼女たちに誓ったことを、私はひとつでも達成できているだろうか

関係性

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長栄寺

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平野にて 死者もみまもる 出会いあり(オンザ・ロード/ルート4)

朝食

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次の震災がいつくるのかもわからない、安全な食が保たれるのかもわからない、そんな世の中なのに、政治は世をさらに混乱させようとしている、これも、理屈がわからない。わからないことだらけだけれど、この子が毎朝必ず白いご飯を要求してくる、という決まりごとに、なにか糸口がある気がしている

作業

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毎日の光景

七五三

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愛しい人のひざに置かれた小さき手

ただいま

ただいま、と言える店がいくつあるかな。果樹園のフルーツをふんだんに使ったタルトと中川ワニさん直伝の珈琲という最強のタッグを味わうことができた福島のお店(cafe in cave)が閉店し、最終日に足を運んだことで実質最後の客となってしまった私。同店主が築いた札幌のお店(たべるとくらしの研究所)に足を踏み入れ、なんだか自然と「ただいま」という気持ちになったのは新鮮な経験でした。きっと、場所や行為がどうのこうのということも大事だけれど、ひとはまず、ひとそのものに共感するようです。(オン・ザ・ロード/ Route H)

気仙沼ピンポン

海の男と女、サラリーマン、カメラマン、作家、無職、編者、子供、職人が、夜もふける気仙沼の町のひとつの店に集まって飲んでいるということの、不思議。山で木を切ると下から芽が一斉に吹くけれど、この場所に倒れた大木はない気がします。ここで出された「女のあそこ」を意味する名のスパゲッティーくずれをまた食べたい。(オン・ザ・ロード/ Route 6)